つしまん、、、ね。全く音がないの。凄くない!?
つしまんが静かに口を開きました。
とくムーさんホンマや。普段あんまりこんなことありませんもんね!
とくムーさんが話し出しました。ペラペーラとよく喋ります。
竜矢ちょっと静かにしてよ!
無音状態にもっと浸りたい竜矢は怒ります。ウフフフといたずらっ子のように笑うとくムーさん。
つしまんあとこれも見て!
つしまんが携帯のライトで周りを照らしました。
すると今まで白いだけだと思っていた岩が、光を受けてキラキラと光り出しました。


まるで岩の中にガラスか何かが入っているかのようです。
周りはすべてその石で囲まれていました。
すげえ。。。
洞窟探検隊おおー 光ってる!!
3人は感嘆の声をあげます。
つしまんは光を照らしながら周りの様子を探ります。
つしまんね。ここ 入ってみる?
かまくらのような場所がありました。
誰かが住んでいてもおかしくない小さなドームがあります。
が、中は真っ暗。
つしまんがまずは中に入ります。朝だというのに、全く光が入りません。
キャッキャキャッキャとはしゃいだつしまんと竜矢は
不気味な体の一部ごっこをしました。



ドームから出る時に、キラキラの岩肌に触れるつしまん。
耳を済ますと何かを言っています。
よくよく聞くと
つしまん大地よ。。。我に力を与えたまえ。。。!!
と呟いているではありませんか。
さすがです。

湯船岩から降りて先に進みます。
とくムーさんうわっ
登るのより降りるほうが怖いですよね。怖いぅ~
とくムーさんが細かく震えていましたが、大人なので泣いてもダメです!!
湯船岩から続く階段を下ると、大きめの広場に出ます。
壁は空を覆うほどの高さの岩。
天井の真ん中には穴が空いていて、そこから光が指しています。
光の当たる場所には、上から落ちてきたのか
それともそこで育ったのか、小さな森がありました。

洞窟探検隊おおー 神獣の寝床のようだ・・・!!
シシガミの森。。。そんな言葉も浮かびます。
広場のすみに小石の山がありました。
どうやらこれも上から崩れて来たようです。
そこにも光があたり、祭壇のようになっています。
拝むより拝まれるモノになりたい!そう強く願っている竜矢は
竜矢あそこに行く!
と言い残し小山へと登りました。

小山の上につくと、静謐で冷えた空気と上から注ぐ光を感じました。
隣に追いかけて来たつしまんが座ります。
つしまんいいなここ。気に入った。
つしまんは恰好をつけます。。。
きっと人類が絶滅したあとの生き残りのつもりなんでしょう。
ですが確かにとても良い按配です。
瞑想とかしたいよね、という話に花を咲かせる2人。
とくムーさん撮りますよ〜!
とくムーさんは小山の下で写真を撮ってくれます。
完全に写真係です。
私を崇めなさい。。。竜矢は心の中でとくムーさんに言います。
心では何を思っても自由だからです。

しばらく神の啓示を受け取る2人、、、
ふと、2人が座る後ろに小さな壺を発見しました。
竜矢その壺何かな?
つしまんが見に行きます。
とくムーさんたんツボですよ、たんツボ。
おっさんの発想まるだしで
ハァハァしながらとくムーさんが登ってきました。
つしまんあっ! お金入ってますよ!
つしまんが驚いた声を出すと、とくムーさんの顔にパッと明るい光がさしました。
とくムーさんええっ いくらぐらいですか!
つしまん2千。。。3千。。。千バーツ札が1,2…
とくムーさんええっマジですか!?
とくムーさんが嬉しそうに駆け寄って来ます。
つしまんんなわけないじゃないですか
つしまんが冷たく言い放つと、とくムーさんの顔がみるみる暗くなり
もとの死んだ魚のような目に戻りました。
洞窟探検隊貧乏は辛いよな・・・
みんなシュンとなリました。とくムーさんがそっと尋ねます。
とくムーさんチュッパチャップス、、、食べますか?
ふたりいや。。。今はいいです。
ふたりは断りました。

ここまで!
