
み、、、みず、、、、
と言って竜矢持参の水を飲みます。息も絶え絶えです。
看板からは下り坂です。
木の合間から何かが見えてきました。
大きな岩をくり抜いたような、大きな岩が崩れたような
そんな場所がありました。



すげぇ!!
つしまんは興奮しました。
竜矢はとくムーさんに写真を催促しました。
水あげたでしょうと言わんばかりに。

いいですよ。
汗まみれの顔で優しく微笑むとくムーさん。
撮影を終えた3人は歩いていきます。
目の前に巨大な洞窟が口を空けていました。
入り口にはつららのような鍾乳石がカーテン状に下がっています。
まるで自然素材の城のようです。
存在感に圧倒される3人。
とても静かな場所です。
周りからたくさんの何かに見られているような感覚がします。
たぶん間違いなく、我々は試されている。
突然つしまんが走り出しました。

ここで写真撮って!
と叫びながら視界から消えていきます。
きっと前世はお猿さんに違いないなと竜矢は思いました。

つしマーン!!!
しばらく探しましたが声も聞こえず姿も見えず。
もう死んじゃったかな、、、と諦め、
洞窟の入り口に神様があったので、お祈りをすることに。

写真撮ってあげますよ。
とくムーさんはいつも優しい。


…おーい!!
というかすかな声に反応したとくムーさん。

こっちこっち!
声のする方に目を向けると、遠くの方に赤い点が見えました。

どこや!どこや!どこにおるんや!見えへん!

とくムーさんあそこです!
指を指した方向には赤いポッチが。
携帯のライトも見えます。

つしまん!!
死んだはずのつしまんが、湯船っぽい岩の中にいました。
すごい楽しそう!!
竜矢も行くことにしました。

湯船っぽい岩は、近くで見るとなかなか高さがありました。
つしまんが力強く手を貸して引っ張ってくれます。
こいつになら命を預けられる。。。
竜矢は思いました。でも足が短くて登れない!もげるゥ
とくムーさんもあとに続きます。

あっ ああっ しんどい!年だから!
とくムーさんはいつも元気です。
つしまんのいる場所までなんとか辿り着くと

ちょ、ちょっと待って ねえ
つしまんが言います。
ひとを驚かせようとして、何かと言葉を溜めるくせのある、つしまんです。
何ごとかと思い2人が黙ると、、、
音が全くしません。耳鳴りがするほど全く何も聞こえません。
ココマで!!